マガキ(真牡蠣) Crassotrea gigas
翼形目イタボガキ科
広島の冬の味覚の代名詞といえばカキ。緑豊かな中国山地を源とする太田川の下流域に広がる広島湾で育ったカキは、餌となる植物プランクトンをたくさん食べ、身がプリッとして味は濃厚です。 また、波静かな瀬戸内海に浮かぶカキ筏は瀬戸内海の風物詩となっており、カキ筏の下には、餌生物が豊富であることから、様々な魚たちが餌を求めて集まってきます。また、小魚たちが外敵から身を守るための隠れ家にもなっており、広島湾が豊かな海と呼ばれる要因の1つとも言えます。
カキのカンタンおいしいレシピ
カキの栄養
カキは、昔から栄養価の高い食材として知られていました。カキは身体に必須の亜鉛を始め、各ミネラル等が豊富に含まれているので人間の身体にとってとても良い食材です。また、カキに豊富に含まれるタウリン(アミノ酸)は、滋養強壮をもたらし、疲労回復に効果的です。味といい、栄養といい、まさにカキは、赤ちゃんからお年寄りにまでピッタリな「海のミルク」なのです。
TIPS
旬の時期は冬。平成30年の広島県のカキの生産量は、全国第1位の104,014トンです。全国の生産量(176,698t)の約60%を占めています。(農林水産統計より抜粋)カキは、海の中を漂う植物プランクトン等を海水と一緒に取り込み、ろ過することで、餌を食べます。その際に取り込む海水の量は、カキ1個あたり1時間に約10リットルにもなります。また、カキの種類は多く、世界中で、約100種類、日本の沿岸に生息しているカキは、「マガキ」「イワガキ」「シカメガキ」「スミノエガキ」「イタボガキ」「ケガキ」等、、約20種ほどで、これらはすべて食用となります。一般に食用として市場で流通しているのはマガキとイワガキの2種類で、その中でも広島県をはじめとして、日本で養殖されているカキのほとんどがマガキです。
和食、洋食、中華でカキを美味しくいただけるレシピを紹介しています。
和風料理
洋風料理
中華料理
殻付きカキの下ごしらえ
カキはむき身で売られている事が多いものですが、最近は徐々に殻付きでの販売も増えていますね。また、贈答で殻付き カキをいただくこともあるかもしれません。
美味しいかき料理を作っていただくのにお役立ちの、「殻付きカキの下ごしらえ」をご紹介します。
必要な物
オイスターナイフ(洋ナイフで代用可能)、ザル、ボウル、大根おろし(塩水、片栗粉で代用可能)
①カキの殻をたわしで洗い、汚れを取る。
② 殻と殻の境目にオイスターナイフを刺し込み、貝柱と殻を切り離し殻を取る。
③カキの身が付いた殻も貝柱と殻を切り離し、身をはずす。
④切り離したカキの身はボウルに入れ、適量の大根おろしを振りかけもみ洗いする。
⑤大根おろしに汚れが付き、黒くなったら水洗いする。
⑥カキについた大根おろしを丁寧に水で洗い落し下ごしらえとする。
※ 大根おろし、片栗粉、塩水で洗うなど、カキの洗い方は様々ある。なお塩を使い過ぎると身が締まり固くなってしまうので注意すること。
※ カキの旨味が逃げるので水で洗い過ぎないこと。 また、貝柱が取れないようやさしく洗うこと。ザルでふり洗いすると貝柱が取れにくい。