アサリ Ruditapes philippinarum
マルスダレガイ目マルスダレガイ科
潮干狩りで定番のアサリは、昔から人々に愛され、日本の食卓には、欠かせない食材の1つです。しかし、近年、生息場所である干潟の減少やエイ等による食害が原因で、全国的に漁獲量が減少しています。このような状況の中、広島湾では、アサリが砂に潜りやすくなるように干潟を耕し、エイ等に食べられないように網を張る(食害対策)等、漁業者たちの努力により漁獲量が回復傾向にあります。餌が豊富な広島湾で育ったアサリは、身入りが良く味が濃厚で、「大野アサリ」や「井口アサリ」といった各地でブランド化が進んでいます。
アサリのカンタンおいしいレシピ
浅利の栄養
アサリには、ビタミンB12が多く含まれており、ビタミンB12には、赤血球の生成を助ける作用があることから、貧血予防に効果があります。また、カキ等の二枚貝と同様に、タウリンのほか、鉄や亜鉛等のミネラルを豊富に含んでいます。また、アサリ独特の旨味はグリコーゲンとコハク酸によるものです。
TIPS
旬の時期は、春と秋。平成30年の広島県のアサリの漁獲量は51tです(農林水産統計より抜粋)。アサリは、日本全国の干潟等に生息しており、普段は、外敵から身をまもるため、砂の中に潜り、砂の中から2本の水管を出して、餌となる植物プランクトン等を食べて生活しています。 アサリの産卵は、水温22度前後が産卵に適していると言われており、主に春、秋が産卵期とされています。生まれてから約1年で殻長2㎝~3㎝に成長し、成貝に。また、生息する干潟の土質によって、殻の模様が変化します。
和食、洋食、中華でアサリを美味しくいただけるレシピを紹介しています。
和風料理
洋風料理
中華料理
アサリのむき身づくり
殻ごと料理することが多いアサリですが、かき揚げ等むき身を使う料理もありますね。また、保存する場合は、むき身にして、冷凍すると場所もとらず、便利です。
必要な物
アサリむきの専用ナイフ(洋ナイフ、栗の皮むきで代用可能)
① 殻と殻の境目にナイフを押し当てる。
②少し力を入れ、殻と殻の間にナイフを差し込む。
③アサリには、二本の貝柱があるため、下側の殻に沿うようにナイフを動かし、1本目の貝柱を切り離す。
④殻が大きく開いたら、もう1本の貝柱も切り離す。
⑤アサリの身が残った方の殻も貝柱を切り離し、身をはずす。
※ むき身を作る際に殻から出た汁は、良いダシがでるので、とっておく。